THE GRIFT SENSE

好きな飲みものは潤滑油です。

中二病的でクールな歌詞が胸にぶっ刺さるおすすめの13曲

 

 

 

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身もだえするほどカッコいい中二病的な歌詞の曲をメジャーマイナー洋楽邦楽ボカロ曲問わずに紹介していきます。この記事で「やっぱ中二病サイコーやん!」ってなって欲しいです。メジャーなものはBUMP OF CHICKENAqua Timezなど、マイナーなものはバズマザーズやそれでも世界が続くならまで幅広くやっていきたいと思います。では、まずはメジャーな一曲目から。

 

 

 

 

①生きて/Aqua Timez

 

 

傷付いたことばかりで
傷つけてきたことを 歌にはしなかったこと

 

言わずと知れたAqua timez。いつも優しい言葉ばかり歌っているAqua timezであるが、このフレーズはなかなかどうして攻撃的で驚いた記憶がある。自虐的、あるいは皮肉的といってしまってもいいかもしれない。ヒロイックな歌詞で共感を得ているシンガーやバンドが多い中、このワンフレーズはその逆を行く。甘ったるい失恋ソングの「あ~、わかるわかる~」みたいな表面的な共感ではなくて、この「傷付いたことばかりで/傷つけてきたことを/歌にはしなかったこと」という歌詞への共感には、どうしようもない痛みのようなものをともなうのである。

 

②水色の反撃/それでも世界が続くなら

 

 

手首にはたくさんの傷 その数だけ誰かを許したの?

 

意外と世間に知られていないような気がする痛切な思春期を歌い続けるバンド、『それでも世界が続くなら』。バンド名からして中二感が漂っている。名曲だらけの彼らの曲から、それでも一曲だけ選ぶとするならやはり『水色の反撃』だろう。彼らの魅力は、鮮烈で痛々しくてあまりにも優しい歌詞とノイジーなサウンド、さらに音楽のメッセージ性を効果的に映像化しているドラマチックなMVである。心に傷を抱えているようなひとなら、正鵠を射るようにズドンと胸を突き刺さすような歌詞のワンフレーズやMVのワンシーンを見つけられるはずだ。ヴォーカルで作詞作曲もしている篠塚将行の歌詞は本当にすばらしいものばかりなので、ぜひ他の曲も聴いて欲しい。

 

スクールカーストバズマザーズ

 

 

残念ながら、ズレてるのはお前だ この歌もクラスの大多数に否定される
だから誰にも奨めなくて良いよ お前が百万回聴いてくれたらそれで良いよ

 

センス抜群のオシャレな中二病的な歌詞といえば山田亮一である。アンニュイ、スノビズム、アイロニック、ニヒル、ユーモア、厭世観、諦念、中二病患者が好きそうな要素がぎっしり詰まっている。山田亮一が以前組んでいたハヌマーンというバンドが解散したときはショックだったが、新しいバズマザーズというバンドになってからも山田亮一は健在であったので安心した。坂口安吾太宰治なんかの無頼派の文学小説なんかが好きなひとはきっとハマるはずである。

 

④リリィ/BUMP OF CHICKEN

 

 

ところが君は笑った「格好いいよ」と言った
これだけ僕が愚痴っても 僕の目を見て そんな言葉をくれた
「そういうトコロも全部 かわいいヒトね」と言った
ツクっても 気取っても その一言には 全て見られていた

 

みんな大好きBUMP OF CHICKEN。やたら男子が前髪を伸ばしはじめるという怪現象を引き起こした原因のバンドである。バンプの何がすごいのかといえば、もちろん中二病の象徴として君臨する藤原基央の存在だけれども、そうではなくてリリースした楽曲すべてが愛されているということである。一般的に、どんなバンドにもいい曲とわるい曲があると思うのだけれども、バンプに関しては本当に信じられないことだが、すべての曲がリスナーに愛されているのである。そんな名盤名曲ぞろいの中、おそらくいっとう中二感が強いであろうアルバムが『THE LIVING DEAD』だと僕は思っているので、その中から一曲、『リリィ』を選ばせてもらった。正直『グングニル』と迷った。

 

⑤ガーベラ/スピッツ

 

 

ガーベラ 都合よくはばたけたなら ここにいなかった
チープな定めで 流れ着いたよ 匂いのある花園

 

弩メジャー、スピッツ。普段スピッツなんてぜんぜん聴かない僕は、中学校の合唱で『チェリー』歌ったことくらいしか接点がなかった。それでも『ガーベラ』だけは特別である。「ガーベラ 都合よくはばたけたなら ここにいなかった チープな定めで 流れ着いたよ 匂いのある花園」の部分をはじめて聴いたときは鳥肌が立った。

 

 

 

 

 ⑥げきおこぷんぷんまる/Half-Life

 

 

爆発したのはミサイルでもロケットでもなく
名前さえ覚えていないような大人しかった優等生だったとさ

 

知名度が謎すぎるHalf-Life。この『げきおこぷんぷんまる』の歌詞は皮肉が散りばめられていて、例えば「どうしてお残しは許されないの ひもじいガキ共だって きっと腹一杯なら残すよ」。こういうアイロニックやレトリックはやっぱり中二心をくすぐってくる。それと『city talk』という曲も皮肉な歌詞がクールである。「何チャンネルだったら言えんの? その手に隠したNAMA」とか最高にカッコいい。

 

⑦野良猫の侵略/岩見 陸 (ナナホシ管弦楽団)

 

 

野郎共準備はいいか
ラズベリーのグレネードに さよならのキスを

 

岩見陸というよりはナナホシ管弦楽団というボカロPとしてのほうがよく知られているかもしれない。言葉選びと組み合わせのセンスが抜群な岩見陸の歌詞は、中二心を刺激するクールなフレーズで溢れている。とりあえず『野良猫の侵略』を聴けばハマると思うので、そこからディグって『BIG ORDER』や『クリサリス』もぜひ聴いて欲しい。歌い方もめちゃめちゃ格好良くて、クセになること間違いなしである。

 

⑧才能シュレッダー/ナナホシ管弦楽団 (岩見陸)

 

 

摩り減らすモチベーションに
飼い慣らされていく僕のフラストレーション
怒鳴り散らすエモーション

 

ステータスを「カッコよさ」に極振りしたような歌詞である。七曲目に引き続きナナホシ管弦楽団。クールでありつつエモーショナルで、さらに語彙選択にはスノビズムがある。それを爽快なリフと疾走感のあるメロディに乗せて――、ほんと最高かよってかんじだ。動画は「歌ってみた」なのでナナホシ管弦楽団が歌っているわけではないが、島爺はよくナナホシ管弦楽団の曲を唄っているし、その歌い方はナナホシ管弦楽団の曲によく合っていると思う。

 

⑨僕のサイノウ/現実逃避P

 

 

平凡な日々を思うと 何かを失う気がする 

単純に きみを追うと なぜ哀しいの?

 

個人的にボカロ曲でいちばん中二的だと思っているのが現実逃避Pの『僕のサイノウ』である。自分のことを「特別」だと信じて疑わない中二病患者にこそ聴いて欲しい。このあとに続く、「凡人たちが綺麗に見えた それを自分に置き換えてみるだけだよ」というフレーズも刺さるひとには刺さるフレーズだろう。

 

⑩Faster/Manic Street Preachers

 

 

 

A truth that washes that learnt how to spell
I am all the things that you regret

俺はお前らが忌み嫌うものすべてを象徴するような男
脆い真実が文才を得たような男さ

 

十曲目は洋楽である。日本語訳はニコニコ動画のコメントで投稿されたものを引用している。この曲に関しては、観るならYoutubeではなくて、ぜひニコニコ動画の方でコメントを流しながら観てもらいたい。コメント投稿者の超クールな日本語訳は、うっとりしてしまうほど格好いい。この日本語訳のコメントを投稿したひとはいったい何者なんだと思ってしまうほど、ほんとうに素晴らしい日本語訳なのである。

 

⑪蒼き日々/plenty 

 

 

朝が来るまでは僕だけが正義。

明日を笑えるように何を裁く

 

plentyはけっこう知っている人も多いのだろうか。十一曲目、『蒼き日々』。plentyは定期的に聴きたくなるような魅力がある。『明日から王様』という曲の「これでどう? 滑稽で理想的な僕の世界だ」というフレーズもいい。plentyの曲はどれも、明るくも暗くもなくて、ちょうど安心して聴くことができるようなテンションなので永遠に聴いていられる。

 

⑫緊急/嬢王

 

 

 磨けるものならとっくに磨き倒して刃物並に鋭利

 

映画化された『モテキ』で取り上げられたので知名度はけっこうあると思われる嬢王蜂。ヴォーカルのアヴちゃんの歌詞は、文学的雰囲気を漂わせている。だいたいのバンドがふわふわした言葉でふわふわしたことを歌っているのに対して、嬢王蜂はきちんと地に足の着いた言葉を選んでそれを丁寧に積み重ねているので、歌詞が音としてだけではなくて文字の並びとしてすごく美しい。特に『鉄壁』や「青春の1ページに ひとつ垂らした汚点」からはじまる素敵すぎる曲なんかがそうである。かなり癖のあるバンドなので、はじめは「うん?」ってなるひともいるかもしれないけれども、そのうちそれがクセになっているはずである。

 

⑬有神論/RADWIMPS

 

 

誰も端っこで泣かないようにと 君は地球を丸くしたんだろう?
だから君に会えないと僕は 隅っこを探して泣く 泣く

 

ラストは超マイナーな曲にしようと思ったけれども、無難に超メジャーな曲を選んでおく。BUMP OF CHIICKEN、ELLEGARDENと並んで、中高生が聴きまくるバンド、みんな大好きRADWIMPS。ヴォーカルである野田洋次郎の詩の世界は他に類を見ない、洗練されたものである。オスカー・ワイルドはこんなことをいったらしい。「現在、人が霧を見るのは、霧がそこにあるからではない。詩人と画家、そういった人々によって、霧という神秘的な美しさを多くの人間が教えられたからこそ霧は存在する。ロンドンには何世紀にもわたって霧があったかもしれない。否、それはたしかにあったはずである。だが、誰も霧を見なかったし、霧のことなんて考えもしなかった。芸術によって発見されるまでそんなものは存在しなかったのだ」とかなんとか。そういう意味において、野田洋次郎はどうしようもなく芸術家であると僕は思う。

 

以上十三曲。一曲でも気に入ってもらえれば幸いである。おわり。